【2023年】西洋絵画オタクが選ぶ!【原田マハ】作品おすすめ5選!

読書
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原田マハってどんな人?

原田マハの本を読みたいけど、どの作品から読んだらいいの?

今回はこのような疑問について解説していきます。

直木賞にノミネート経験もある作家・原田マハさんは、豊富な美術の知識と愛を持っている、アート小説ジャンルにおいて高い知名度を誇る作家です。

筆者はもともと西洋絵画鑑賞が趣味ですが、原田マハさんの表現する世界観や事実に基づいたフィクションはどれも魅力的で、大好きな作家のひとりです。

この記事では、原田マハさん作品の魅力やおすすめの作品をご紹介していきます。

原田マハってどんな人?

原田マハさんは、1962年東京生まれの小説家。

小説家としては異例経歴の持ち主で、美術館で働くキュレーターの経験があります。

森美術館やMoMAで勤務したのちに小説家に転身ました。

原田マハさんの作品の特徴は、美術への知識が深く、有名絵画をモチーフにした作品や、ミステリー物を数多く発表しているところです。

恋愛や家族愛を描いた作品も多いのが魅力で、ドラマや映画で実写化もされています。

直木賞にもノミネートされたことのある実力派、読書が苦手な方でも読みやすい作品が多いので、ぜひ手に取っていただきたいです。

原田マハのおすすめアート作品5選

ここからは筆者が独断と偏見で選んだ、原田マハさんのおすすめアート作品をご紹介していきます。

西洋絵画鑑賞が趣味の筆者のオタク心をくすぐった、魅力的な作品ばかりです。

ぜひ読書の参考にしてみてください。

原田マハのおすすめアート作品①:楽園のカンヴァス

題材:アンリ・ルソー

筆者が初めて読んだ原田マハさんの作品がこちら。

山本周五郎賞を受賞した作品で、アンリ・ルソーの幻の名画に焦点を当てたミステリー小説です。

ルソーの作品は、どのように見たらいいか分からないものが多かった画家。

この作品を読んで、ルソーの晩年の気持ちを知ることができて、フィクションだったとしてもルソーが大好きになりました。

kurage
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筆者はダン・ブラウンの作品が大好きなのですが、楽園のカンヴァスを読んでいるときは、「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」を読んでいた時に似た興奮がありました。

原田マハのおすすめアート作品②:たゆたえども沈まず

題材:フィンセント・ファン・ゴッホ

筆者にとっての2作目の原田マハさんの作品がこちら。

本屋大賞にもノミネートされました。

天才画家ゴッホと、日本人画商の林忠正との出会いによって動く運命が描かれています。

ゴッホに影響を与えたという日本の浮世絵についても描かれ、西洋絵画と日本のつながりを感じることができました。

ゴッホの最期には様々な説がありますが、この作品のようなゴッホだったらいいなと思ってしまうほど。

フィクションとは思えないような、ゴッホの悲しみ・苦悩や弟テオとの兄弟愛が鮮明に描かれた作品です。

原田マハのおすすめアート作品③:常設展示室

人生の岐路に立つ人が、日本・パリ・NYなど世界の様々な美術館で、自分の運命を変える1枚と出会う物語。

6つのお話からなる短編集です。

華々しい企画展と違って、いつもその美術館に行けば会えるのが常設展示。

そんな美術館の片隅で繰り広げられる、まさに常設展示室というタイトルに相応しい人間ドラマの数々が集まっています。

絵画は変わらないけど、それを見る人間はどんどん変化していく、そんなことを感じながら読み進めました。

原田マハのおすすめアート作品④:暗幕のゲルニカ

題材:パブロ・ピカソ

ピカソの大作「ゲルニカ」をテーマにしたサスペンス作品です。

ゲルニカは、反戦のシンボルとして描かれたとても大きな絵で、20世紀を代表するピカソの名画として有名です。

筆者も以前、スペインにゲルニカを見に行ったことがあります。

その頃は意味も分からず見に行ったのですが、思わず目を背けてしまう程の生々しさを感じ、衝撃を受けたのを覚えています。

この作品では、原田マハさんの視点からゲルニカの誕生やその後の運命を描いていて、当時の時代背景の中、ピカソがどんな思いでゲルニカを手掛けたのかが描かれています。

原田マハのおすすめアート作品⑤:シヴェルニーの食卓

題材:クロード・モネ、アンリ・マティス、エドガー・ドガ、ポール・セザンヌ

印象派の巨匠4人の謎を描いた短編小説です。

表題作はのテーマはモネ。

ジヴェルニーに移住したモネと家族の絆や、支えてくれた義理娘のブランジュ、変わりゆく生活の中で制作をつづけたモネについて深く知ることができる作品です。

原田マハさんはこの作品について「小説でアートを真正面から書くのは初めて」と発言しています。

美術史を読んだだけではわからない、印象派の巨匠たちの素顔を見ることができる作品になっていると思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は「原田マハってどんな人?」「原田マハの本を読みたいけど、どの作品から読んだらいいの?」という疑問について解説してきました。

原田マハさんの作品は、新しいアートと出会えることはもちろんですが、原田マハさんだから描ける画家の素顔が知れることは大きな魅力ですよね。

まだまだご紹介したい作品がたくさんあります!

ぜひお気に入りの作品を見つけて、原田マハさんの世界を楽しんでくださいね!

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