「オランジュリー美術館は、車いすで行けるの?」
「車いすでも十分楽しめる?」
今回はこのような疑問について解説していきます!
筆者が2019年に、がんだった母と行った際の体験記です!
オランジュリー美術館ってどんな所?
オランジュリー美術館は1927年に、モネの「睡蓮」という作品を展示するために整備された美術館です。
チュイルリー公園にあるので、ルーブル美術館から歩いて行くことができます!
パリにある他の美術館に比べると小規模ですが、モネの「睡蓮」を見る為の最高の環境が整っていて、圧巻でした。
他にも、誰もが知るようなアーティストの作品も多く展示されています。
オランジュリー美術館の見どころ
オランジュリー美術館の見どころを挙げるなら、まずモネの「睡蓮」でしょう。
ここでは天井から光が入るようになっているので、午前中に行くのが私のおすすめです。
モネのほかにも、ポスト印象派の傑作が多く展示されています。
主な有名アーティストはこちら。
クロード・モネ、アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、ポール・セザンヌ
ユトリロ、モディリアーニ、ロダン、ゴーキャン…
みなさんご存じ!というラインナップですよね!
パリに行くたびに訪れていますが「睡蓮」は何度見ても圧巻です!
いざ、オランジュリー美術館へ!
ここからは、筆者が車いすを使用した母と共にオランジュリー美術館へ行った時の事をお伝えしていきましょう!
車いすでのオランジュリー美術館攻略①:まず美術館にたどり着くまで
コンコルド広場の隣、ルーブル宮につながるチュイルリー公園内にあるオランジュリー美術館。
車いすにとって最初の難関は、美術館にたどり着くこと。
オランジュリー美術館の入り口までは、長い階段を登っていかなければいけないんです。
そのうえ細かい砂利道なんです。
何度か来ているはずなのに、全く思いつかなかった難関でした。
悩んだ挙句、母を車いすから降ろし、歩いてもらいました…
結構辛そうでした。ごめんね…
筆者は車いすを畳んで持ち上げながら登りました。
体力的に大丈夫な方でないと難しいかもしれません。
車いすでのオランジュリー美術館攻略②:館内に入る
美術館に到着したら、建物正面入り口に向かって左側に、車いす優先入り口があります。
車いすマークの看板があるのでわかりやすいはずです。
一般の方が入るためには多少並ぶことが多いと思いますが、その列は無視して大丈夫です!
車いす優先入り口の前まで行けば、係の方が気づいて館内に入れてくれました。
セキュリティチェックは、係りの人が勝手に母の荷物を持って行って通してくれました。
その先からは、一般の方と同じようにチケット購入列に並びます。
車いすでのオランジュリー美術館攻略③:チケット購入
セキュリティチェックの後は、そのまま進むとチケット購入の列に並べます。
オランジュリー美術館のチケットは、通常12.5ユーロです。
ポンピドゥーセンターと同じように「ミュージアムパス」の利用もできますし、事前にネットで購入することもできます!
チケットを購入したら、いよいよ館内へ!
車いすでのオランジュリー美術館攻略④:いよいよ作品鑑賞!
入るまでは大変だったオランジュリー美術館ですが、館内に入ってしまえばバリアフリー!
エレベーターもありますし、道幅も広いのでゆっくり鑑賞できます!
ポスト印象派の傑作の数々を、ゆったり楽しみましょう!
車いすでのオランジュリー美術館攻略番外編:ちょっと危険を感じたこと
私たちがオランジュリー美術館に入る入り口を探して、外できょろきょろしていた時、よくわからないおばさんに声をかけられました。
そのおばさんが車いす優先入り口を教えてくれたんですが、なんとそのまま付いてきたんです…
係の人も「こいつも知り合いなのか?」と聞いてきたんですがおばさんはガンガン入っていってしまいます。
恐らく、並びたくないから付いてきたんだと思うのですが、ちょっとよくわからなくてドキドキした瞬間でした。
車いすで色んな施設を周っていると、沢山の優しさや思いやりをいただく一方で、おせっかいなのか、何か目的があってなのか、よくわからない方に声をかけられることもありました。
皆さまもご注意ください!
少しでも違和感を感じたら、速攻でその場を立ち去りましょう!
オランジュリー美術館に行ってみて
入り口までが大きな難関です。
体力的に難しい方にはお勧めできません。
オランジュリー美術館自体は、車いすでもストレスなく作品を鑑賞することができました!
エレベーターは少し狭いものの、並ぶこともなく使用できて助かりました。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
「オランジュリー美術館は、車いすで行けるの?」
「車いすでも十分楽しめる?」
今回はこのような疑問について解説しました!
2024年パリ五輪に向けて、パリのバリアフリー状況もどんどん変化していると思います。
これから行かれる方が、車いすのでももっとパリを満喫できるようになっていればいいなと願っています。