「村上春樹作品を読んでみたいけど何から読んだらいい?」
「おすすめの村上春樹作品を教えて!」
今回はこのような方に向けて、初めて村上春樹さんの作品を読む方におすすめしたい作品を5作選びました。
筆者は翻訳含めて村上春樹作品を全読破しています!
村上春樹さんの作品は、2023年現在でも沢山出版されているので、何から読んだらいいか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、村上春樹さんの作品をすべて読んだ筆者が、初めての方におすすめの村上春樹さん作品をご紹介します!
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村上春樹とは
村上春樹さんは、日本の小説家・翻訳家・エッセイストとして活躍されています。
1949年京都に生まれ、その後は兵庫県で育ちました。
出身大学は早稲田大学、在学中にジャズ喫茶を開きます。
その後の1979年「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞し小説家デビュー。
村上春樹さんの作品は海外でも人気が高く、世界50カ国語以上で翻訳されています。
2006年にはフランツ・カフカ賞をアジア圏で初めて受賞。
現在、日本の作家の中で最もノーベル文学賞に近い人物とも言われています。
まさに、日本を代表する作家だと言えるでしょう。
村上春樹作品の魅力
村上春樹さんの作品の特徴と言えば、「暗喩(メタファー)」だと言えるでしょう。
この独特の表現により、物語全体が不思議な雰囲気・空気感を醸し出しています。
暗喩(メタファー)とは、物事を違う言葉で言い切る比喩表現の一つです。
「~のような」「~みたいな」という表現を使わずに物事を例える表現方法。
例えるのでなく、「~だ」のように言い切るイメージです。
村上春樹さんのファンが多いのも、この「独特な世界観」に多くの人が心をつかまれ、夢中になっているからだと考えられます。
好き嫌いがはっきり分かれる!ハマる人は超ハマる。
村上春樹作品おすすめ5選
ここからは、初めて村上春樹さんの作品を読む方におすすめしたい作品を5つ紹介していきます。
ぜひ、作品選びの参考にしてみてください!
おすすめ村上春樹作品①:1973年のピンボール
多かれ少なかれ、誰もが自分のシステムに従って生き始めていた。それが僕のと違いすぎると腹が立つし、似すぎていると悲しくなる。それだけのことだ。
村上春樹「1973年のピンボール」より
1980年に発売された、村上春樹さんの2作目の長編小説です。
第83回芥川賞の候補作となりました。
村上春樹さんの「鼠3部作」の2作目で、「僕」の物語と「鼠」の物語が交互に書かれ、2つの物語はパラレルに進行していきます。
村上春樹さんの作品の中では初期のものですが、しっかりと村上春樹さん節を感じることができます。
またとても読みやすいので、「村上春樹さんの作品はどんな感じなのか」という方におすすめしたい作品です。
おすすめ村上春樹作品②:国境の西、太陽の南
誰かの人生というのは結局のところその誰かの人生なんだ。君がその誰かにかわって責任を取るわけにはいかないんだよ。ここは砂漠みたいなところだし、俺たちはみんなそれに慣れていくしかないんだ。
村上春樹「国境の南、太陽の西」より
1992年に発売された、村上春樹さんの7作目の長編小説です。
1980年代後半の東京を舞台に、義父の出資で開いたジャズバーを営む主人公のお話です。
主人公は結婚していて、子供もいて、事業も成功しているなど、誰から見ても成功者。
でも主人公は、「これは自分の人生じゃないみたいだ」と思い悩んでいました。
そんな時、小学校の同級生が現れたことから主人公の毎日は大きく変化していきます。
不思議と、自分の人生を振り返りながら読み進めている自分がいました。
おすすめ村上春樹作品③:世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
疲れを心の中に入れちゃだめよ
村上春樹「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」より
いつもお母さんが言っていたわ。疲れは体を支配するかもしれないけれど、心は自分のものにしておきなさいってね
1985年に発売されたこの作品は、村上春樹さんの4作目の長編小説です。
40章からなるこの長編は、「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終わり」の章が交互に進行していきます。
それぞれ別世界に存在する「私」と「僕」が同一の一人称視点で描かれています。
複雑に感じるかもしれませんが、読んでみると意外とわかりやすい。
そしてかなり「村上春樹節」が効いた作品になっているので、好きな方はこの作品でドはまりすること間違いなしです。
筆者が初めて読んだ村上春樹さんの作品です。
おすすめ村上春樹作品④:猫を棄てる 父親について語るとき
おそらく僕らはみんな、それぞれの世代の空気を吸い込み、その固有の重力を背負って生きていくしかないのだろう
村上春樹「猫を棄てる 父親について語るとき」より
この作品は、村上春樹さん自身の父親との記憶や体験を綴った作品です。
村上春樹さんの作品のルーツを感じられるでしょう。
まず作者を知ってみてから、その後に作品に入るのもとても面白いのではないでしょうか。
イラストもとてもかわいく、読みやすい1冊です。
おすすめ村上春樹作品⑤:ダンス・ダンス・ダンス
時はどんどん過ぎ去っていく。過去が増えて未来が少なくなっていく。可能性が減って、痛恨が増えていく。
村上春樹「ダンス・ダンス・ダンス」より
1988年に発売された、村上春樹さんの6作目の長編小説です。
村上春樹さん作品の中で印象深い登場人物である「羊男」がでてきます。
フリーライターの主人公は、ある取材の帰りに昔訪れたことがある「いるかホテル」向かった。
しかしそのホテルは、26階建ての巨大なビルに変わってしまっていた。
この事をきっかけに、主人公は不思議で危険な運命の迷路に迷い込んでいくことになります。
1980年代を舞台に描かれているこの作品は、ノスタルジックな雰囲気が漂う、不思議な世界に連れて行ってくれる物語です。
さいごに
「村上春樹作品を読んでみたいけど何から読んだらいい?」
「おすすめの村上春樹作品を教えて!」
今回はこのような方に向けて、初めて村上春樹さんの作品を読む方におすすめしたい作品を紹介してきました。
好き・苦手の別れる村上春樹さんの作品ですが、1度ハマってしまうと抜け出せなくなる、魅力的な作品が多くあります。
気になる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください!
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