「壁抜け男って何者なの?」
「どこに行けば見れるの?」
今回は、このような疑問についてご紹介していきます!
パリ・モンマルトルにある【壁抜け男】の像をご存じですか?
モンマルトルは、パリ観光では外せない見どころたっぷりなエリアですが、意外と知られていないのがこの壁抜け男の彫像です。
筆者は、壁抜け男に会う事をメインににモンマルトルまで行きました!
この記事ではモンマルトルの言わずと知れた穴場スポット、壁抜け男の魅力をご紹介します。
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壁抜け男って誰?
今まさに壁を通り抜けようとしている男性の彫像、彼の名前はデュティユル。
劇作家マイセル・エイメが1943年に書いた戯曲「壁抜け男」の主人公です。
エイメはモンマルトルに住んでいたことから、この像がある場所は「マイセル・エイメ広場」と名付けられています。
制作したのは俳優で彫刻家のジャン・マレー。
彼はこの像の顔をマイセル・エイメに、手は最愛の芸術家ジャン・コクトーを模して制作したといわれています。
作者のエイメを見ながら、間接的にコクトーと握手できるなんてすごいお得感!
戯曲「壁抜け男」とは
主人公デュティユルは、ある日突然壁を抜ける能力を身に付けました。
この日から彼はこの能力を使い、腹立つ上司を驚かせ、上司は精神病院に入院。
この事件をきっかけに、パリの街で次々と奇妙な事件が起こるようになります。
その後、恋の病に陥ったデュティユルですが、頭痛薬を飲んだ瞬間に壁抜けの能力が消えてしまいました。
ラストはモンマルトルの彫像のように、壁の中で動けなくなってしまいます。
書籍
壁抜け男の物語は、角川文庫などから発売されている短編集の表題作です。
作品自体は短編なので、比較的さらっと読むことができます!
ぜひ、観光前にチェックしてみてください!
ミュージカル作品
フランスでは、アラン・サックス演出で1997年に上演されています。
日本では、劇団四季によって上演されています。
近年は再演していませんが、デュティユルのコミカルな演技と、明るい音楽で、作品の世界観を面白く表現されています。
再演されることがあれば、ぜひ見ていただきたいです!
壁抜け男はどこにある?
パリ18区のモンマルトルにあります。
メトロのAbbesses駅から5分ほど歩いたところです。
モンマルトルの丘を上がっていく坂道の一つに、Lepicという通りがあり、その中間にあるのがムーランドラギャレット。
ここから横道を少し進んだところがマイセル・エルメ広場です。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
「壁抜け男って何者なの?」
「どこに行けば見れるの?」
今回はこのような疑問について解説してきました!
マイセル・エルメの作品、壁抜け男の彫像。
あまり知られていませんが、言わずと知れたモンマルトル観光スポットです。
ぜひモンマルトル観光の際には足をのばしてみてください!
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