【闘病中でも旅行に行きたい!】がん患者とのパリ旅行体験記【車いすでパリ散策】

ヨーロッパ旅行
この記事は約6分で読めます。

今回は、【闘病中でも旅行に行きたい!】と題し、がん患者である母を連れて行ったパリ旅行での体験記を紹介していきます。

車いすでのパリ歩きを少しでも快適にするためのポイントや、利用してみての感想等をお伝えしていこうと思います!

「あったらいいかも」という気持ちでレンタルを決めた車いすでしたが、結局現地ではほとんど車いすで移動することになりました。

その理由などもお伝えできればと思っています!

この記事でわかること
  • パリで車いすをおすすめする理由
  • パリで車いすを使用する際のポイント

それでは【闘病中でも旅行に行きたい!】車いすでのパリ歩き、スタートです!

なぜ現地で車いすを使うことにしたのか?

母は普段の生活で車いすを利用することはありませんでした。

がんになってから、かなり体力は落ちていましたが、日常で困るようなことはあまりありませんでした。

ただ長時間歩いたり、階段が多いところでは腕を貸して支えてあげないと危ないなという感じ。

大きな駅や、ラッシュの時間帯の電車に乗せるには心配レベルでした。

後は歩くスピードがとても遅い感じでした。

その為、パリでは激しく歩くことも、無理する必要もないから大丈夫だろうと思っていました。

しかし現地についてから別の理由で車いすを利用することになりました。

理由は防犯のため!

やっとパリのホテルに到着し、ちょっと2人でホテルの周りを歩いてみることにしました。

歩き出してしばらくすると、後ろから視線を感じる気が…

ちらっと振り返ると3人組の少年が見えました。

そのままお散歩を続けていきますが、少年たちはずっと後ろにいます。

「やばい、つけられてる」

そうなんです。

筆者たちは恐らくホテルを出たところあたりからずっとつけられていました。

この場合、細い道や人気のないところに入った瞬間に囲まれてお金を盗られるパターンだと思われます。

結局、この追跡に気が付けたので速攻でホテルに戻ってきました。

母も歩けないことはありませんが、また同じようなことがあっても、腕を引いて急いだところで、母の出せるスピードでは逃げ切ることができないように思えました。

ということで、初日に怖い思いができたおかげで、翌日からは全工程で車いすを利用することにしました! 

あの時は本当に怖かったです。

車いすでのパリ歩きでやってよかったこと

続いては、車いすで約5日間行動してみて、やってよかったな! と思ったことをご紹介していきたいと思います。

まさか全工程車いすを利用すると思っていなかったので、実はあまり準備をしていませんでした。

それでは、いくつかのポイントに分けてご紹介していきます!

パリでやってよかった事①:初日にカルネを買っておく

カルネとは、パリ市内交通回数券のこと!

メトロやバスに乗る時に必要なチケットで、10枚綴り等で売っているので、初日に必要な分を買っておくと便利です!

実際、車いすでメトロに乗りまくるのはかなり難しいです。

地下鉄なので駅は地下にあるわけですが、まだ階段を使わなければいけない駅が多いです。

車いすを利用しているときにはバスがとても便利です!

しかしカルネはメトロの券売機に売っています…

筆者
筆者

筆者は初日に少年たちに追いかけられた後、母をホテルに置いておいて、一人で食料調達に行った時に買いに行きました!

ついでにバスの乗り方も紹介!

ここで、バスの乗り方についてもお伝えしておきます!

バスの乗り方
  • 日本と同じで、バス停に立っていれば止まってくれます。
  • 転手さんは察して真ん中の乗り場にタラップを降ろしてくれるのでそのまま乗り込みます。
  • 乗ったら運転手さんのそばにあるカルネ入れにカルネを入れます。
  • 運転手さんに降りたいバス停の名前を伝えます。
  • 到着したらまたタラップを降ろしてくれます。

こんな感じで簡単に利用できますので、車いすの方はぜひバスを利用してみてください!

パリでやってよかった事②:車いすはいつでも畳める準備を!

パリの皆さんは車いすにとてもやさしくしてくれます。

大人から子供まで、申し訳ないくらい助けていただきました。

しかし、建物は本当に厳しいです。

昔の建造物が多いので、バリアフリーとは無縁のところばかりです。

パリ五輪でだいぶ変わったかもしれませんが…

すんなり入れるのは、オランジュリー美術館やポンピドゥーセンターくらいでした。

一度車いすを降りてからでないと入れないところや、車いすは入り口においてそこから自力で行かなくてはならないところなど様々でした。

下調べしなかった筆者も悪いのですが、教会・美術館・カフェと、様々なところでいきなり車いすを降りないといけない場面が多くありました。

でも車いすって荷物載せられるから便利なんですよね。

日に日に自宅のように荷物が増えていきました…

そうなると、いざというときに折りたたむのが本当に大変でした。

フランス語もろくにわからない中、建物に入るためのセキュリティチェックや、行列の途中で突如現れるちょっとした階段、車いすを放置しないといけない場面…

さっと荷物を出せるようにしておくことは、とても大事だなと思う場面が多かったです。

パリでやってよかった事③:座布団・ひざ掛け・タオルは必須!

パリでとにかく大変だったのが、石畳の道が多いことでした。

少しならいいのですが長時間となると、乗る方にも押す方にも相当のダメージが押し寄せてきます。

調子に乗って17キロくらい歩いた日もあったので、母のお尻は相当痛かったようです。

当時は3月でしたが、意外と寒かったです。

…ということで乗る側の方は、いい感じの座布団やひざ掛けを調達するのがおすすめです!

座布団は持って行かなかったので、ストールやセーターを敷いたりしました。

押す側の筆者としては段差を押すのが大変で、ハンドル部分で手が打撲のようになってしまいました。

途中からは、ハンドタオルなどをハンドルに巻き付けてみたら少し楽になりましたが、それでもかなり辛かったです。

車いすでのパリ歩き。

押し手は体力勝負。

乗り手はお尻の痛みとの戦いです

さいごに

いかがでしたでしょうか?

今回は、車いすでのパリ歩きを少しでも快適にするためのポイントをお伝えしました。

体験して思ったことをただただ書きまくってしまいましたが、本音を言うと本当に大変だったんです!

でも車いすにしたおかげか、2日目からは危ないシーンはありませんでした。

筆者が行った観光スポットだけにはなりますが、車いす目線でのパリ観光施設紹介もぜひご覧ください!

ここまで読んでいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました