「西洋絵画って難しい…!」
「どんな有名作品を見ても自分にはいまいちピンとこない…」
そう思っている方は多いのではないでしょうか?
普段美術館に行かない方でも、海外旅行ではツアーに組み込まれていて、美術館に行く機会があったりしますよね。
何がそんなにすごいのかわからない。以前は筆者もそんな状態でした。
奥が深く、難しい印象のある西洋絵画ですが、少しのポイントさえ知ればとても面白いものなんです。
難しく考えず、ありのままの自分の感性で西洋美術を楽しむ!
知識が無くても大丈夫、絵画鑑賞ってもっと気楽に楽しめるものなんですよ。
多くの作品を見ていけば、知識は後からついてきますし、「つけた方が楽しいかも」と思った人は勉強したらいいんです。
まず見て楽しむことの楽しさを知りましょう!
今回の記事では、そのためのちょっとしたコツをご紹介していきます。
西洋絵画の楽しみ方
「西洋絵画って難しい!」
「何が凄いのかわからない!」
以前は筆者も同じように思っていました。
でも先述の通り、筆者はアート鑑賞に関して絶対な決まりはないと思っている派です。
100人いたら100通りの楽しみ方や解釈があっていいものだと思っています。
ここからは西洋絵画オタクの筆者が「知識0でも【西洋絵画】を100倍楽しむ」ための5つのポイントをご紹介していきます。
専門家の方とは違う、独学で西洋絵画を学んできた筆者なりの5つの楽しみ方です!
西洋絵画の楽しみ方①:まず絵画と向き合ってみて、いい所を探す。
「え、そんなんでいいの?」と思う方が多いのではないでしょうか?
でも、いいんです!
アートはそれを見た自分がどう感じたかが大事!
アーティストが発したものを、全て汲み取ることはできませんよね。
人種・性別・時代もすべて違いますしそれは当たり前です。
まずは、1枚の絵としっかり向き合ってみてださい。
誰の作品か、どんなタイトルかは気にしなくていいんです。
あなたの心が惹かれたものは、なにかありましたか?
背景、人物、物、動物、花…なんでもOK!
あれ、この人イケメンじゃない?とかでもいいんです。
自分の勝手な解釈で構わないので、その気になるものについて想像するのもいいかもしれません。
例えばこの作品を作品を見て、あなたはどう思いますか?
天気が良くて、そよ風でなびくスカートや草がきれいだなぁ!
表情は見えないけど、何かを見ているような気がする!
こんな感じでOKなんです!
実際は、作者のモネのストーリーや家族関係、印象派について語り始めるときりがないのですが、それは次の段階で問題ありません!
初めて見る絵に対して、自分なりに解釈してみるのは楽しいですし、先入観がないことはとっても大切なんです。
美術館は、人と絵画が出会う場所です。
初めて会う人にも、第一印象から想像することってありませんか?
筆者は、絵画との初対面もそれでいいと考えています。
ぜひ、壁に書いてある色んな情報は見ずに、自分の感覚を頼りに見てみていただきたいです。
その絵画の情報は、あとから見てみるようにしましょう!
まずは自分の感覚を大事にしてください!
西洋絵画の楽しみ方②:筆の動きを見てみる
西洋絵画は、基本的に筆で描かれています。
遠くから見ると写真のように見えるけど、近づいてみると筆のあとが残っていることがあります。
この筆の動きを見るのもとっても面白いんです。
全ての作品に筆のあとが残っているわけではありませんが、特にわかりやすいものと言えばやはり印象派でしょうか。
特にゴッホの作品は、初めて見方でも面白く見ることができるのではないかと思います。
大胆かつ繊細で、近くで見ても遠くから見ても違った見方ができる作品ばかりです。
ゴッホは日本人が大好きな画家!
日本にも常設展でゴッホが見られる美術館がありますよ!
東京ならば、新宿のSOMPO美術館や、上野の国立西洋美術館で見ることができます!
印象派の作品でなくても、近くで見ると筆の動きが面白いほど見えるものがたくさんあります!
遠くからだけでなく近づける限り近くから見てみるのもおすすめです。
西洋絵画の楽しみ方③:背景に注目してみる
西洋絵画では、人物やものが大きくメインで描かれていることが多いですよね。
もちろんメインで描かれるものも素晴らしいのですが、背景にも注目してみていただきたいのです!
特にここで紹介している画家、ボッティチェリが活躍したルネサンス期からは、遠近法が使われだしました。
このことから、絵画はより写実的な表現ができるようになったんです。
この「ヴィーナスの誕生」では、透明感のある美しい海と青い空、砂浜はどこまでも続いていて見惚れてしまいます。
メインの人物の鑑賞を楽しんだ後は、ぜひ素晴らしい背景にも目を向けてみてください!
よりその作品を楽しむことができると思います。
西洋絵画の楽しみ方④:光の表現に注目する
西洋絵画における光というのは、描かれている人物や物をより立体的に演出するために欠かせないものなんです。
特にルネサンス期以降は、どんどんリアルを追及していく時代。
陰影をつける表現(イタリア語でキアロスクーロと言います)は、17世紀以降に多く使われています。
特にカラヴァッジョのこの作品は、バロック絵画の中でもとくに有名な作品です。
右上から差し込む光が、この作品に劇的な印象を与えてくれています。
筆者も大好きなカラヴァッジョの作品。
語りだしたら止まらないけど、まず第一印象が素晴らしすぎる…
他にも、ろうそくの光・月の光など、どんな光が・どのくらいの強さで・どのくらいの範囲にあたっているのかを見てみるのもとても楽しいです。
西洋絵画の楽しみ方⑤:オーディオガイドを借りてみる
日本の企画展などでは、必ずオーディオガイドが貸し出しされていますので、これを利用するのもおすすめです。
オーディオガイドは、見どころの作品についてしっかり解説してくれますので、名作をしっかり鑑賞したいという方にはおすすめです。
でも筆者はほとんど利用しません。
この記事で紹介したように、絵画は第一印象での出会いや自分の直感を大切に鑑賞するのが好きなので、筆者は借りないことの方が多いです。
ちょっと偏屈かもしれませんが…チケット代と併せると、安くはないですし、その作品の前だけ混んでて見ずらいですし…
筆者としては、借りなくても楽しめると思います!
最近は海外の美術館のオーディオガイドも、日本語対応のものが増えてきた印象です。
海外旅行の際には時間も限られていると思いますので、オーディオガイドで見どころをしっかり押さえるというのも手だと思います!
しっかり解説も聞きたい派にはオーディオガイドがおすすめ!
直感と自分のペースで作品と向き合いたい方は借りなくて良いと思います!
さいごに
いかがでしたでしょうか?
今回は「知識0でも【西洋絵画】を100倍楽しむ方法!」をご紹介しました。
筆者はただの西洋絵画オタクなので、専門家の方の紹介とは違うと思いますが…
恐らく感覚的には、初心者の方と近いと思っています!
知識が無くても西洋絵画は楽しく鑑賞することができます。
ぜひ今回ご紹介したポイントで、西洋絵画をもっとゆったり気楽に楽しんでいただきたいと思います!