「発表会での照明案の書き方は?」
「明るさの要望の伝え方が知りたい!」
今回はこのような疑問について解説していきます。
発表会や公演前に必要になってくるのが照明案ですよね。
でも、どうやって書いたらいいのかわからないという声もよく聞きます。
そこで本記事では舞台照明として働いた経験がある筆者が、発表会の照明案の書き方について紹介していきます!
筆者の経歴
この記事を書いている筆者はダンス歴21年!
ダンサーとして、小中大規模の劇場からアリーナ級のホール、野外やライブハウスまで、様々なステージを経験してきました。
また裏方スタッフとして、照明や音響・舞台監督・受付や子供たちのサポート等、舞台全般に関わる仕事を10年以上経験しています。
ダンサーとしても、舞台照明としても仕事をしてきた筆者が、ダンサーが知っておくと便利な舞台照明の基本をお伝えしていきます!
明るさの表現って難しい!
照明の要望を伝えるのって難しいですよね。
特に、照明案を書く時には言葉で伝えなければいかないので、余計にハードルが高い気がします。
そんな照明案を書く際には
- 分かりやすく
- 丁寧に
- 簡潔に
を心掛けると伝えやすいでしょう。
その中でも今回は、明るさの伝え方について紹介します。
筆者自身、照明案を読んで特にわかりにくかったのが
全体的に明るめで。
という要望。
でも人によって「明るい」「暗い」の認識は違うので…
こう書いてある場合に限って本番前のリハーサルで
照明が明るすぎる!もう少し暗くしてください。
なんて言われたり…。
明るめって要望だったから、明るめで作ったのになぁ。
っていう時が何度かありました。
色や照明を切り替えるタイミングって伝えやすいのですが、明るさの程度ってみんな違うからとっても難しいんです!
明るさの伝え方
ここからは、照明案を書く時の明るさ伝え方のコツをいくつか紹介します。
筆者が実際に照明案を受け取った時に、わかりやすかった表現を紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください!
情景を伝える
まず1つ目のコツは、情景を伝えることです。
情景としてわかりやすいのは…
太陽ギラギラ、晴れた夏のような明るさ!
外套の少ない夜道のような暗さ。
など、もし作品のテーマとして表現したい情景があれば、それを伝えてみるのも良いと思います。
- 屋内なのか室内なのか
- 朝・昼・夜など、時間帯はいつなのか
- どんな季節なのか
などなど、表現したい情景がある場合は伝えてみると、照明さんもより想像力が広がるかもしれません。
パーセンテージで伝える
筆者的に1番理解しやすかったのが、パーセンテージで伝える方法です。
70%くらいの明るさで!
1番の見せ場なので、100%の明るさで!
こんな感じで数字を伝えてもらえると、すごくわかりやすいです!
どこの明るさの事なのかを明確に伝える
一言で「明るく!」と言っても、照明での表現は様々。
大きく分けるなら
- 舞台全部の明るさなのか
- 表情の明るさの事なのか
これだけでも大きく異なります。
舞台照明では、ざっくり
- ステージに当てる照明
- 出演者の表情を見せるための照明
があります。
そのため
舞台は明るめにしたいけど、演者の表情は暗めに見せたい。
そんな時は、「全体を明るめ!」という要望では伝わりにくい場合もあります。
先ほど出てきた出演者の表情を見せるための照明というのを、照明さんは前明かりと呼んでいます。
ということで、もし
舞台は明るめにしたいけど、演者の表情は暗めに見せたい。
という場合ならば
舞台全体は70%くらい、前明かりは40%くらいの明るさで。
と記入してみると、照明さんとしても把握しやすいのではないかと思います。
さいごに
「発表会での照明案の書き方は?」
「明るさの要望の伝え方が知りたい!」
今回はこのような疑問について解説してきました。
発表会や公演前に必要になってくるのが照明案。
ぜひ、この記事を参考に記入してみてくださいね!