「舞台で使われる照明機材の種類って?」
「照明機材について簡単に知りたい!」
今回はこのような疑問について解説していきます。
照明機材の知識
舞台やライブで使用されている照明は、機材によって様々な効果があります!
沢山の種類があるので、照明スタッフさんは公演ごとに使用する劇場・会場・演目に合った照明機材を選んで設置・操作してくれています。
今回紹介するのは、沢山の種類がある照明機材の中から、「初心者やダンサーなども知っておくと便利な機材」をセレクトして紹介していきます。
これさえ知っておけば
- 照明案を書かなければいけない時
- ライブハウス等では自分が出演する際に会場にある照明機材を見るだけでどんな演出ができるのかが分かる
- 学園祭や社内イベント、結婚式会場などでの操作
こんな際には便利だったりします!
実際の照明案の書き方などは、別の記事でも詳しく紹介しています。
筆者について
この記事を書いている筆者はダンス歴21年!
ダンサーとして、小中大規模の劇場からアリーナ級のホール、野外やライブハウスまで、様々なステージを経験してきました。
また裏方スタッフとして、照明や音響・舞台監督・受付や子供たちのサポート等、舞台全般に関わる仕事を10年以上経験しています。
ダンサーとしても、舞台照明としても仕事をしてきた筆者が、演者側として最低限知っておくと便利な舞台照明の基礎知識をお伝えしていきます!
ダンス・舞台の事ならお任せください!
知っておきたい舞台照明機材
ここからは、知っておくと便利な舞台照明の機材を、ピックアップしてご紹介していきます!
ぜひ参考にしてみてください。
パーライト
劇場・ライブハウスなどで多く使用されているのがパーライト。
光の筋が見えやすいので、スモークを使用するとより効果的です。
また、簡易的なスポットライトや、足元からのライト、バックライト(目つぶし)としても使用できるので、汎用性が高いです。
大きさも様々で、大きな劇場ならPAR64サイズ、ライブハウスや小劇場では64サイズのほかに36サイズも多く使われています。
長さも様々で、ロングタイプ・ショートタイプがあるので、それも効果によって使い分けています。
中に入っている電球にも種類が(M・N・VN)あったりします!
書ききれないので、詳しくはまた別の機会にお伝えしようとおもいます!
そのままの光も美しいですが、カラーフィルターを使用してカラフルに見せることも多くあります。
LEDライト
以前は白熱電球やハロゲン電球が多く使用されていた舞台照明ですが、近年はどんどんLEDライトに移行していっています。
LEDライトは、光の三原色(赤・青・緑)の組み合わせで、白を含む様々な色を1台で出すことができます。
また、白熱電球やハロゲン電球に比べて多くのメリットがあるんです!
- 寿命が長い
- 軽量で衝撃にも強く、故障や破損が少ない
- 発熱が少ない
- 点灯するまでの時間が短い
もちろん、デメリットもあります
- 省電力な分、暗い
- 光がワイドに広がりにくい
そのため、設置する照明のすべてをLEDにするのはなかなか難しいんです。
照明さんは、一般照明とLEDライトを調整しながら明かりを作ってくれています。
ムービングライト
ライブやテレビのスタジオではお馴染みのこの機材。
今では、照明と言えばこちらをイメージする方も多いかもしれません!
ロボットのように動くこの機材では、(機材にもよりますが)光の位置・色・柄などを自由に出すことができるので、よりダイナミックな演出が可能です。
電球は、近年ではほとんどLEDが使用されています。
先ほど説明したように、ムービングライトは光の位置・色・柄などをあらかじめプログラミングすることで、自由な位置やタイミングで動かすことができます。
ムービングライトだけでも多くの種類があるので、機材によっては出せない色や柄があります。
照明案や要望を伝える時は注意してください。
ミラーボール
ミラーボールは、天井などに吊るされることが多い機材です。
素材は発布スチロールなどで作られているものが多く、大きくても意外と軽いんです。
自発的に発光するというものでは無く、ミラーボールにスポットライトなどの光を当てることで、ミラーに反射された光が壁などに映り、星空のようなきれいな演出ができます。
また、スモークを使用することで、光のラインを見せる演出もできます。
センターピースという、機材自体が発行してミラーボールと同じような演出ができる機材もあります。
この場合、複数個の球が回転するものや、複数のミラーが同時に回転するものなど様々です。
LED BAR
LEDライトが搭載された、バーのような形状の機材。
横向きで床に置いたり、縦にしてトラスなどに括りつけたりすることができます。
一般的に単体で使うことは少なく、数本並べ使用することが多いです。
ムーンフラワーエフェクト
ベースを作る照明機材と組み合わせることで、動きのある演出ができるのがこの機材。
円錐上に浮かび上がるビーム光線のような光は、ライブやクラブのような演出にもってこいです。
スモークを使用することで、光のラインが見えてよりキレイに見えます。
レーザー
最近、大きな会場のライブなどでは欠かせない演出となりつつあるレーザー演出。
レーザーダイオードと呼ばれる、レーザー発振器で作られた光のことです。
出力ごとに細かい規定があり、大きい会場で出力が増すほど危険度が上がります。
危険度が上がっていく場合、レーザーポインターなどと同じく、光が目に入ると網膜などに影響がでる場合もあるので、直接光が目に入らないように設置するなど、細かい規定があります。
しかし、ライブハウス等、小規模な会場にある機材の出力は基本的に安全なものなので過度に心配する必要はありません。
ストロボ
スローモーションや雷などの演出で使用されることが多い機材です。
フラッシュのような効果が出ます。
以前はキセノンランプが主流でしたが、近年ではLEDを使用することが多いです。
さいごに
「舞台で使われる照明機材の種類って?」
「照明機材について簡単に知りたい!」
今回はこのような疑問について解説してきました。
舞台やライブで使用されている照明は、機材によって様々な効果があるので、知っているととても楽しいですし、自分で照明案や照明要望を提出する際にとても便利です!
他にも、照明案の書き方などを紹介した記事もありますので、気になる方はぜひご覧ください。