「日本文学、何から読んだらいい?」
「日本文学のおすすめが知りたい!」
今回はこのような方に向けて、おすすめの日本文学作品をご紹介していきます。
日本文学と言っても、作品数が多すぎて何から読んでいいかわからないですよね。
それに、なんだか堅苦しい気がして抵抗がある方もいるかもしれません。
筆者が日本文学を読み始めたのも大学生くらい…
そこで今回は、日本文学の魅力や、おすすめの作品をご紹介していきます!
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日本文学は面白い!
日本文学を読み慣れていない方の中には、なんだか堅苦しくて難しいイメージを持ってる方もいるのではないでしょうか。
筆者はずっとそうでした。
読書するなら、わかりやすく推理モノや海外文学が読みやすくて好きだった筆者。
でも大人になってみて
教養として、名前を知ってる有名作品くらいは読んでおいた方がいいかも。
そう思って読んでみると、日本人だからこそ表現できる繊細な描写がとっても美しい。
そして、日本人の作品だからこそ共感できる感情などがとても新鮮で。
それからは、日本文学を片っ端から読むようになりました。
そもそも日本文学とは?
感情や思想を言語で表現する芸術が文学作品。
その中でも日本で生まれた作品を、日本文学と呼びます。
日本文学の歴史は1300年以上前から続いていて、みなさんご存じの「古事記」や「万葉集」が日本文学の起源です。
小説としては、1887年に二葉亭四迷が発表した「浮雲」が現代の小説の先駆けになりました。
明治から昭和にかけて書かれた有名な作品は、日本文学作品の傑作と言われるものが多いです、
おすすめ日本文学作品6選
ここからは年間100冊以上読書をする筆者が、おすすめの日本文学を厳選してご紹介していきます。
併せて、紹介した作品の美しい一文もご紹介します。
ぜひ作品選びの参考にしてみてください。
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おすすめ日本文学作品①:蜘蛛の糸
この糸に縋り付いて、どこまでものぼって行けば、きっと地獄からぬけ出せるのに相違ございません。いや、うまく行くと、極楽へはいる事さえも出来ましょう。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」より
芥川龍之介の傑作、「蜘蛛の糸」
教科書で一度は読んだことがある方も多いのではないでしょうか。
地獄の底に垂れてきた1本の蜘蛛の糸。
人間の本質が垣間見れるような、短いながらも考えさせられることの多い作品です。
子供の頃に読んでいても、大人になって改めて読んでみると、様々な感情表現を見つけることができるのでとても面白いです。
大人になって再読してみると面白い!
おすすめ日本文学作品②:注文の多い料理店
「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。もうこれだけです。どうかからだじゅうに、つぼのなかの塩をたくさんよくもみこんでください」
宮沢賢治「注文の多い料理店」より
宮沢賢治の生前唯一の童話集である「注文の多い料理店」全編と、その他19作品が収録されています。
あたたかいけど何処か残酷な、宮沢賢治独特の不思議な世界観を味わうことができます。
シュールでブラックユーモアがあるような…海外作家でいえばロアルド・ダール作品を彷彿させるような表現とも言えるのではないかと思っています。
でも難しいという声も多いみたい。
宮沢賢治作品を難しいと思う方も多いようです。
筆者としては、もっと肩の力を抜いて、理解しようとせずに思いのまま読んでみるのが良いかなと思っています。
純粋に「面白い!」と思えるお話ばかりですよ!
おすすめ日本文学作品③:檸檬
それにしても心という奴はなんという不可思議な奴だろう。
梶井基次郎「檸檬」より
31歳の若さでこの世を去った昭和の文豪・梶井基次郎。
独特の表現とその美しさに魅了される方も多いでしょう。
この本は、表題作「檸檬」を含めた20作品が収録された短編集です。
筆者のお気に入りは「櫻の樹の下には」
比較的短く読みやすい作品が多いので、読書が苦手な方にもおすすめしたい一冊です。
おすすめ日本文学作品④:智恵子抄
昔山巓でしたやうな深呼吸を一つして
高村光太郎「智恵子抄」より
あなたの機関はそれなり止まつた
写真の前に挿した桜の花かげに
すずしく光るレモンを今日も置かう
高村光太郎が、病気で亡くなった妻・智恵子と過ごした深く短い恋愛時代と結婚生活を謳った詩集です。
智恵子と過ごした日々や、最期の一瞬までが美しく、そして切なく綴られています。
読み進めていくごとに、高村光太郎から智恵子に対する愛がどんどん増していくのが感じられ、ラストにはほろりと涙がこぼれました。
おすすめ日本文学作品⑤:虹いくたび
ささいなことが私たちを慰めるのは、ささいなことが私たちを悩ますからだ。
川端康成「虹いくたび」より
川端康成の「虹いくたび」
読みながらまず驚くのはその静けさです。
読書で静けさって不思議な感覚!
内容はとてもドラマチック、それなのに独特の静けさがずっと続く。
この感覚は、多くの本を読んできた筆者も初めてでした。
それぞれ母の違う3人姉妹。
琵琶の湖面に浮かんだ虹の儚さ・美しさに似た3姉妹の愛と命と悲しみの物語です。
おすすめ日本文学作品⑥:人間失格
恥の多い生涯を送って来ました
太宰治「人間失格」より
太宰治の代表作であり、日本文学の最高峰と謳われる名作。
主人公の手記として書かれたこの作品は、太宰治自身の苦悩を書いた自伝的小説とも言われています。
筆者の大好きな作家。人間失格からドはまりしてほぼ全作を読破しました。
太宰治の作品に共通するのは、人間が誰しも持っている醜い感情をさらけ出している所。
現代の私たちにも、共感できる感情がたくさん詰まっている作品です。
さいごに
「日本文学、何から読んだらいい?」
「日本文学のおすすめが知りたい!」
今回はこのような方に向けて、おすすめの日本文学作品をご紹介してきました。
日本人の描く物語は、日本人である私たちだからこそ感じられるものが多く詰まっていると思います。
まだ読んだことがない方は、ぜひ日本文学も手に取ってみてください!